ノートルダム大聖堂も燃えてしまいましたし。
で、ちょっと前にAmazonで買った純正でないNano(3ケ入りお買い得パック)にArduino IDEで書き込みしようとしたら、なぜか書き込みができない、という問題に遭遇しました。USBポートデバイスがCH340であることは知っており、ドライバもきちんと入れていたのですが。
この件は、ちょっと調べたら「AT Mega328P」用のブートローダが、最近のArduino IDEは新しいものに対応していて、古いブートローダが搭載されているデバイスは「ツール」の「プロセッサ」で「ATmega 328P(Old Bootloader)」を選択しないといけないようです。
あっさりと解決してしまったのですが、この件でいろいろググッていると、「純正でないNanoはダイオードが燃える」というトピックを発見しました。
例えばArduino ForumにBurned component on Nanoというトピック
forum.arduino.cc
があります。
この投稿者の場合、「PAM8403というオーディオアンプとスピーカーを接続していたら燃えた」ということのようです。基板裏面のUSBコネクタの裏側付近にある、SD101CWSというショットキーダイオードが焼けたようです。
このダイオードは何をやっているかを回路図で見ますと、NanoはUnoなどと同じように、
1)USBから
2)外部電源
の2通りの電源の取り方ができるようになっており、
1)USBからは5V
2)外部電源は6.5~15V
を供給します。
どちらからのみ供給されていれば問題ないのですが、両方から供給されたときに、切り離されるようにこのダイオードが入っています。
このダイオードに比較的大きな電流が流れるのは、外部電源がなく、USBコネクタから5Vを供給する場合です。
このダイオードの規格を見ますと、流してよい電流値は30mAとあり、しかもこれは絶対定格なので、「なにがあっても超えてはならない」という値です。データシートには通常の使用でお奨めする範囲(推奨定格)が見当たらなかったのですが、まあ20mA程度かと思われます。
Arduino Forumに出てきたPAM8403というオーディオアンプは5Vで3Wまで出力できるものなので、電流としては、3W/5V= 600mAであり、「燃えるべくして燃えた」と言えるのではないでしょうか。
ちなみに純正のNanoの場合、ここのダイオードはSS1P3Lという別のものが使われており1Aまで耐えます。
が、純正のNanoは高価なところが、頭が痛いです。