続きを書かなきゃと思っていたら、もう2か月も過ぎていました。
それで、回路ですが、まじめに見直してみたところ、下記のようになっていることが判明しました。
左側がUSB-AUDIOコンバータのHS-100Bで、右端の32Ωがイヤホンです。イヤホンの32Ωに100pFが並列に入る形になっていますが、100pFというのはとても小さいので、効果が出てくるのは可聴周波数などではなく、数十MHz以上になります。
この回路の周波数特性を計算してみると、下記のようになります。
つまり音響的なアンチエイリアスフィルタなどではなく、電波帯域の不要輻射対策と見てよいようです。
ところで、HS-100Bの出口にある1uFのコンデンサの容量を大きくすると、前回書いたようなインピーダンスの低いイヤホンをつないだ場合の低音が出なくなる現象を抑えることができます。
ここでは、1uFを47uFに変えて、特性を測ってみました。
このようにイヤホンをつないでも、特性が比較的フラットに保てます。
しかし、とにかく部品が小さいので「半田付けに自信があって、失敗しても自己責任」という人以外はやらないほうが賢明と思います。左上のコンデンサが1mm x 0.5mmです。交換前の1uFは1x0.5mmのところを、強引に1.6x0.8mmの47uFを載せてます(容量が大きくなると小さな部品がなくなるため)
以上です。